2020POG『コントレイルの強さの秘訣を探る』

当コラムではコントレイルの強さの秘訣について考えていきます。

まずコントレイルの血統を見ていく。

コントレイル

(空白のところは必要性があまりないのでめんどくさくて埋めていないだけです。上の図の見方は父がディープインパクト、母がロードクロサイト、母の父がunbridled’s song、その父がunbridledです)

最近の活躍した新種牡馬といえばロードカナロアとキズナ。前者は初年度からアーモンドアイ、ステルヴィオを排出し、後者は初年度からマルターズディオサ、ビアンフェ等 重賞勝ち馬を6頭も排出している。しかもその6頭とも生産が社台系でないのだから相当優秀な種牡馬。
それぞれこれまでの時代を築いてきたキングカメハメハ、ディープインパクトの後継種牡馬となると思う。
そのロードカナロアの配合は父キングカメハメハ×母父storm cat
キズナの配合は父ディープインパクト×母父storm cat
そう、どちらも母父はストームキャット。

昨年のオークスは父ディープ×母父ストームキャット系のラヴズオンリーユーとカレンブーケドールの1,2着。ダービーは父ディープ×母父ストームキャットのダノンキングリーが2着。
今の中央競馬は高速馬場化が凄まじいので、必要なのはスピードに対応できる血。それでストームキャットの血が活きており、そのストームキャットの血を爆発させているのが父ディープインパクトなのかもしれない。

では、そのストームキャットと相性が良い血は何なのか考えてみた。
おそらくcaroとstorm catって相性がいいのでは?
今更かよ!って突っ込まれる方も多いかもしれないが、最近になってふと思ったこと。カロとストームキャットで成功している血統で例をあげれば、アジアエクスプレスやモーニン、エーシントップなどなど。

じゃあそのカロとストームキャットを牝系に持ってるディープインパクト産駒はどうか?

調べてみると、20頭おり7頭が重賞勝ち馬牡馬に限れば11頭中6頭が重賞勝ち馬(勝ち上がりは10頭)だったのだから相当相性のいい配合。
内訳を書いておくと
エイシンヒカリ 香港C(G1),イスパーン賞(G1)など
ダノンキングリー ダービー2着(GI)、毎日王冠(GII)、中山記念(GII)など
コントレイル ホープフルS(GI)、皐月賞(GI)など
ヒラボクディープ 青葉賞(GII)など
レッドベルジュール デイリー杯2歳S(GII)など
ハートレー ホープフルS(GI)など

その他5頭。
(ちなみに牝馬はスマイルカナが今年フェアリーS(GIII)勝ちしています)

カロとストームキャットの相性をディープインパクトで爆発させたことが牡馬で6頭も重賞馬を送っている決め手ではないだろうか。


さらにIn realityの血のクロスで速さを足していることがコントレイルが今の馬場の速い中央競馬で強い秘訣だと考える。
(スピード決着だったNHKマイルCの3着馬ギルテッドミラーの母父はインリアリティー系のTiznow)

コントレイル

昨年のダービー2着馬ダノンキングリーもカロとストームキャットにインリアリティーを速さを足した配合になっている。高速馬場のダービーにバッチリな血統で反動か変な馬場でない限り今年のダービーはコントレイルで問題ないはず。

コントレイルの同期にほぼ同じ配合で活躍している馬もいるのでそちらも紹介しておく。
 ※以下の馬は全てunbridledを持っているが、unbridledがインリアリティーを持っている。コントレイルはインリアリティーのクロス(6×6×6)を持っているのでよりスピードが強化されている配合と考えていい。

ラウダシオン

1:32.5の好タイムで走ったNHKマイルCの勝ち馬ラウダシオン。
カロとストームキャットを持つ牝系にリアルインパクト(その父ディープインパクト)。リアルインパクトの母母父はインリアリティーなのでクロス持ち(4×7)。高速馬場の府中でコントレイルとほぼ似た配合だったラウダシオンがNHKマイルCを勝ったのは必然だったのかも。
カロ×ストームキャット×ディープ牡馬にインリアリティーのクロスを持った馬は現時点でコントレイルとラウダシオンのみ。その2頭がどちらもGI馬になったのは凄い配合なのだと思う。

レッドベルジュール

喉に不安がありながらデイリー杯2歳SをV。喉鳴りがなかったらダービーの適性も高かったはず。

ビアンフェ

アンブライドルズソングの名前はないけど、アジアンミーティアはアンブライドルズソングの全妹。ストームキャットは父キズナが持っており、ここでカロ×ストームキャット×ディープインパクトが完成します。血統からNHKマイルCに出てもかなり面白い存在になったはず。

※キズナ(=ディープインパクト×ストームキャット)×カロ×インリアリティーの牡馬は初年度にもう1頭いる。その馬は北海道2歳優駿を制したキメラヴェリテ。

余談①
来年度の新種牡馬エイシンヒカリはディープインパクト×ストームキャット×カロの配合。インリアリティーのクロスを持っている牝馬との相性は凄まじいのでは?
いた!プリンセスメーカーの2018ことレッジョエミリア。もう入厩してるんですけど、走るんですかね?母父はエンパイアメーカーなのでダートかもだけど楽しみ。

余談②
去年2歳馬でJRAレコードを塗り替えた馬は2頭。1頭はコントレイルの芝1800m。もう1頭はグランデマーレの2000m。グランデマーレは父ロードカナロア(父キングカメハメハ×母父ストームキャット)で牝系にカロを持っているのでカロ×ストームキャットができているんです。ちなみにロードカナロア自身がインリアリティー持っています。
JRA1600mレコードホルダーことトロワゼトワルも同じ。超高速馬場の府中でスピード全開になったら差せる馬いるんですかね?ヴィクトリアマイル、安田記念の大穴候補になりえる。
→ヴィクトリアマイルで単勝123.8倍ながら4着。アーモンドアイがいなければ、、、、。